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概要

igakukai

シンポジウム低侵襲化する最先端のがん治療総括者/京都府立医科大学放射線医学教室教授山田惠数ある医療分野の中で、ガン治療は国民から最も熱い視線を投げかられる領域の一つである。がん対策基本法の制定から十数年が経過し、その間、確実な進歩を遂げているように見える。今回は第44回の京都医学会シンポジウムの企画を仰せつかるにあたり、一人の放射線科医として診療に携わってきた立場からみた最新のガン治療、とくに低侵襲化するガン治療に関する最新の知識を共有すべく、各方面のエキスパートが一堂に会する場を計画した。低侵襲の治療を達成するためには、何よりも早期発見が肝要となるが、そのような観点からPETの大家である玉木長良教授にトップバッターをご依頼した。玉木先生は京大放射線科で研鑽を積まれ、若くして北大教授となられた人物だが、縁あって退任後に京都府立医大の特任教授として核医学領域での指揮をとってもらっている。次に登壇戴くのが、Interventional Radiologyの領域で大きな実績をあげている高知大学の山上卓士教授である。この分野はまさしく低侵襲を実現するのに欠かせない武器となっている。外科領域でも低侵襲化は着実に進んでおり、このあたりを山梨大学の市川大輔教授にカバーしてもらう予定だ。最後に放射線治療に関して京都府立医大の山崎秀哉先生に講演をお願いした。陽子線治療を含めた、最近の動向について話をしてもらう予定だ。これらの講演がガン治療における低侵襲化に関して新たな認識を形成するチャンスとなることを望んでいる。山田惠先生ご略歴1989年京都府立医科大学医学部卒業1989年京都府立医科大学病院研修医、放射線科勤務1991年聖マリアンナ医科大学病院研修医、放射線科勤務1994年アメリカ合衆国メリーランド大学リサーチ・フェロー1995年アメリカ合衆国ロチェスター大学クリニカル・フェロー1997年アメリカ合衆国マサチューセッツ総合病院クリニカル・フェロー1998年京都府立医科大学病院修練医、放射線科勤務1999年京都府立医科大学病院助手、放射線科勤務2003年京都府立医科大学病院講師、放射線科勤務2012年京都府立医科大学病院教授、放射線科勤務現在に至る専門分野画像診断学(特に中枢神経)―9―