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概要

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?がんに対する画像下治療(インターベンショナル・ラジオロジー)高知大学医学部放射線医学講座教授山上卓士IVR(インターベンショナル・ラジオロジー)とは、血管造影・CT・超音波などの画像誘導下に経皮的にカテーテルを挿入したり、病変まで針を刺したりして行う低侵襲医療で、日本では「画像下治療」と訳される。外科的手術などと比べて体への負担が少なく、局所麻酔で行われることが多い。IVRには様々な手技が含まれる。特にがんに対するIVRは各臓器において色々な目的で行われており、がんに対するIVRを特にインターベンショナル・オンコロジーと呼ぶこともある。血管系IVRとしては、経カテーテル的動脈化学塞栓術や動注化学療法などがある。このほか、抗腫瘍剤注入ルートとしての中心静脈ポート留置術や、がんによる諸症状の緩和のためのステント留置術なども行われている。非血管系IVRとしては、診断目的に行われるCTガイド下生検、治療のための経皮的エタノール注入療法やラジオ波焼灼療法、最近では凍結療法などがある。本シンポジウムでは、がんに対するIVRについて最新治療も含めてご紹介させていただく。山上卓士先生ご略歴1991年3月?京都府立医科大学卒業1991年5月?京都府立医科大学研修医1993年4月?朝日大学歯学部村上記念病院1995年4月?愛知県がんセンター放射線診断部レジデント1998年4月?京都府立医科大学放射線医学講座大学院生2001年4月?京都府立医科大学放射線医学講座助手2003年4月?京都府立医科大学大学院医学研究科放射線診断治療学講座講師2005年7月?9月オレゴンヘルスサイエンス大学留学2013年4月?広島大学大学院医歯薬保健学研究院放射線診断学講座准教授2014年11月?高知大学医学部放射線医学講座教授現在に至る―11―