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概要

igakukai

??- 17当院における平常時の麻疹対応○武田真一、中川潤(タケダ内科医院)医療機関での麻疹対応について、平常時の対応が最も重要と考えられており、予防接種歴、罹患歴を確認し、必要なものに予防接種を行うこととしている。今回我々は当院のスタッフ17名を対象に麻疹抗体価(EIA法)を測定し、抗体価16倍未満のものについては予防接種を行い、1ヵ月後の抗体価を測定し検討した。調査対象は17名、平均年齢は51.9±11.7歳(37歳から86歳)、麻疹抗体価は平均43.9±39.5倍であり、陰性のものはいなかった。麻疹抗体価16以上の者は11名で64.7%であった。予防接種歴は1名が受けていない、1名が1回摂取、他のものは不明であった。罹患歴を有するものは6名おり、いずれも麻疹抗体価は16以上であった。ワクチン接種後の抗体価、検査と予防接種にかかるコストを含めて検討する。(西京医師会)??- 18腎がんの腰椎転移に因る下肢痛を硬膜外ブロックで長期間に渡り管理した症例○村川和重、梶原正章、鬼頭秀樹登有紀(宇治徳洲会病院)棚田大輔(兵庫医科大学病院)仲井理(宇治徳洲会病院)癌疼痛治療の標準は医療用麻薬であるが、病態に因って効果が不十分な場合もある。今回、腎癌術後の腰椎転移に因る下肢痛にオピオイド療法の限界を認め、持続硬膜外ブロックで長期間良好に管理し得た。症例は75歳の男性、11年前に腎癌で腎摘出術を受けたが、腰椎への転移を来し、放射線治療を受けるも左下肢に薬剤抵抗性の激痛が持続、神経障害性疼痛と考え、持続腰部硬膜外ブロックを施行。局麻薬の間歇的な注入で断続的な鎮痛効果は良好。持続性の下肢痛に同様の局麻薬に微量の麻薬を添加した持続注入で鎮痛効果も持続、下肢痛の増強時に経口麻薬を併用したが、患者自身が中枢抑制作用を忌避、硬膜外注入での調整を希望、麻薬添加量を漸増し、8カ月後に永眠されるまで下肢痛は良好にコントロール、硬膜外カテーテルの留置期間は8ヶ月間となった。(宇治久世医師会)?会場―19―