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概要

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?会場??-9当科における下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療術の治療成績○松村博臣、岡山徳成、趙秀之咲田雅一(洛西ニュータウン病院)【目的】下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療術の治療成績ついて報告する。【対象】2018年6月までに行った101例。【方法】下肢静脈超音波検査で、大伏在静脈または小伏在静脈に0.5秒以上の逆流現象を認めた症例を手術適応とする。治療対象の静脈全長に、TLA麻酔を行う。ラディアル2リングファイバーを伏在-大腿静脈接合部手前まで挿入する。レーザー光を発射しながら、ファイバーを引き抜いて焼灼する。術翌日、1か月後、6か月後に静脈超音波検査を行い、合併症や再発の有無を確認する。【結果】合併症はEHIT Class1が2例発生した。いずれも保存的治療で軽快した。閉塞率は99%。再疎通は1例で、定期的に検査を行っている。【まとめ】血管内レーザー治療は、ストリッピング術に比べ侵襲が少ない有用な治療法である。(西京医師会)??- 10飲酒後、心電図変化を伴った胸痛及び著明な左室流出路狭窄、僧帽弁収縮期前方運動(SAM)を認めたsigmoid septumの1症例○露木清尊、佐々木良雄、細川敦大屋秀文、白坂明広、土井哲也橋本哲男(医仁会武田総合病院)症例は61歳、男性。2017年3月飲酒後帰宅。自宅にて胸痛、背部痛を認め他院に救急搬送。入院翌日にCAG施行し正常冠動脈、エルゴノビン負荷も陰性であり経過観察となっていた。2017年7月、飲酒後に胸痛が持続するため救急受診。来院時、3LSBで最強点を有するLevine 3/6の駆出性収縮期雑音を聴取した。心電図は虚血性変化を認め、心臓超音波検査にてsigmoid septumに伴う、左室流出路狭窄、僧帽弁収縮期前方運動(SAM)を認めた。Sigmoid septumに飲酒、脱水などの要因が加わり左室流出路狭窄を来したと考え、補液を行った。翌日には症状改善し、心臓超音波検査での異常所見も消失した。今回、Sigmoidseptumに伴う臨床症状を有した症例を経験したため考察を加えて報告する。(伏見医師会)??- 11再度在宅管理が可能となった末期心不全患者の1例○山分銀六(医仁会武田総合病院)【症例】87歳男性【既往歴】非持続性心室頻拍、陳旧性心筋梗塞、PM植込み後、胃全摘後(胃癌)【主訴】発熱、呼吸困難【現病歴】重症心不全でアミオダロンなど内服も、経口摂取困難でCVポートからの輸液のみで在宅管理されていた。心不全が徐々に増悪、3月頃からは感染を伴い適宜抗生剤を使用も発熱や呼吸困難が増悪し5月21日心不全増悪、肺炎、尿路感染症の診断で入院。【経過】感染は抗菌薬で軽快、心不全治療は早期よりβ遮断薬貼布剤を使用、利尿剤は静注を持続静注に変更することにより体液管理が可能となった。退院後も同様の治療により良好な経過。【結語】内服困難となった末期心不全在宅患者に対し入院にて薬剤調整を行い、再度在宅管理可能となった1例を経験した。(伏見医師会)??- 12消化管通過障害に対してPICC(末梢挿入型中心静脈カテーテル)が有効であった1例○伊藤照明(イトウ診療所)寺坂勇亮(京都桂病院)70歳男性、X年2月下旬に閉塞性黄疸を認め膵頭部癌と診断。3月に手術をうけるが、10月腹部膨満を認め、肝転移および消化管通過障害がみられた。12月退院後に当院外来受診、経口摂取が少ないため連日外来で末梢点滴を施行した。癌性疼痛に対してモルヒネ服用していたが、嘔気のため困難になってきた。年末年始を見越して12月下旬に京都桂病院でダブルルーメンPICC挿入、処置手技を訪問看護とともに本人家族に指導、すぐに習得された。モルヒネ24時間持続注射および夜間のみエルネオパ輸液にて、疼痛コントロールができ、経口摂取できずガス排出がなくても穏やかな在宅療養が約2ヶ月可能であった。X+1年3月自宅看取り。消化管通過障害に対してPICC導入することにより、安定した在宅療養ができ医療者の負担が軽減された。(右京医師会)―22―