京都のさくらは満開の時期を先週迎えたが、ここ二日間の雨で大分散ってしまったようだ。
日本人が大好きなさくらは、めでる人すべてに美しい姿で感動をあたえてくれる。だがその期間はとても短く、散りぎわの潔さでも人の心を動かしてしまう。
しかし我が家では丁度「海棠(かいどう)」が満開になり、ほんのりとピンク色の花を咲かせている。
海棠はさくらと同じバラ科ではあるが、さくらのような鮮やかな白い花ではなく、薄桃色の妖艶な花を咲かせる。
花柄(カーヘイ)が5cmくらいあるため、花はすべて下を向いて何か遠慮がちに咲いている。
花言葉は「温和」「妖艶」「艶麗」「美の眠り」などだそうだ。
中国からきた花で、楊貴妃のほろ酔い姿をこの花にたとえ「美人をあらわす花」ともいわれている。
さくらの見頃が終わった後、まだまだ花見は続くなぁ・・・と、さくらとはひと味違うめでかたで、一人酒を片手にほくそえんでいる。
(ym)
先日、当社の会長により、為国印刷毎年恒例の鏡開きが催された。
そもそも、鏡開きとは何かと調べてみたら、下記のようなものだった。
鏡開き(鏡割り)とは、正月に神(年神)や仏に供えた鏡餅を下げてたべる、
日本の年中行事であり、またその供えられたものを頂いて無病息災などを祈って汁粉、雑煮などを食す。
とある。
年中行事は 1年を通じて毎月あり、鏡開きはそのなかでも一般的に知られるものの1つである。古くは武家社会の風習が
ルーツだそうだ。
思えば、正月からはじまり、七草がゆ、どんど焼きなど、家族みんなで その年の健康を祝うような催しは子供のころはあちこちで普通に行っていたと記憶している。
その時は、当たり前のように行っていたが、最近はめっきり耳にしなくなった。
そのなかで、当社では毎年行われているのは、ある意味 誇りであると思う。
社員をはじめ、協力会社の方々に感謝と今後の無病息災を祝い、会長が前日より、仕込みをはじめ餅は200個ほど焼いていただく。
そして、ふるまわれた側の好みも考え、雑煮や、ぜんざいなど複数のメニューも準備いただく。
本当にすばらしいと思う。
日々、日常に追われ 自分のことでいっぱいのわれわれが、この行事のおかげで、人の幸せと、健康を祈り、そして つかの間の笑顔でやさしくなれる。
鏡開きとは、鏡のなかの自分をみて 自問自答できる日なのかもしれないと思う。
やはり、先人が培った伝統、風習は、素晴らしい。
私たちも 後世に受け継いでいかなければならないと思う。
最後に 会長 ごちそうさまでした。。。
K.N
今年は仕事始めが7日からだったので、ゆっくりとしたお正月を過ごすことができました。
4日には伊勢神宮に参ってきました。安倍首相と海江田民主党代表の参拝に遭遇しました。要人の方々にはSPが取り巻き、多くの人だかりとなっていました…。それはさておき、お伊勢さんの静謐かつ荘厳な空気感、ただただ背筋がのびるというか、自分自身が清冽であるかを問われるような気持ちになりました。一年の計は元旦にあり、今年の為国印刷は「親睦」と「団結」です。神前に祈願して誓いを立ててきました。
4日というのに参拝者の多いこと。
6日は、高島屋で開催されている加賀赤絵展に行き、絢爛豪華な九谷焼の数々を堪能してきました。明治時代にパリ万博に出品されヨーロッパに一大ブームを巻き起こしたジャパン・クタニもさることながら、器の表面を花の文様で敷き詰めた「花詰」に心をうばわれました。これは緻密な「細描」の絵付け技術と「金盛」の焼きの技術の集大成といったものです。
当日は赤絵細描の第一人者、福島武山先生のギャラリートークと実演があり、その技の素晴らしさに感動しました。さっと描かれた翁ですが、被りもののマス目の緻密なこと!
そういえば、美術館「駅」KYOTOでは、てっさい堂さんのコレクション展示もおこなわれています。
爲國光俊
2013.01.30 | カテゴリー:社長日記